メープルシロップ はカエデの木の樹液から作られるおいしいシロップです。 カナダは、高品質なメープルシロップの生産で有名ですが、実はこのメープルシロップは、カエデの木が周りにあれば、意外にも簡単に自宅で作ることができるんです!下記に作り方を紹介しますので、 機会があれば試してみてくださいね!
採取

まずは、メープルシロップを作る最初のステップであるカエデの樹液採取 、タッピングの方法を説明します。カエデの木をタッピングし始める前に考慮する必要がある事がいくつかあります。まず、天気と日にちが適していることを確認してください。 木をタッピングするのは晩冬と早春が最適です。樹液の生産に最適な気象条件は、 夜間、-6℃前後の夜間と晴れた日の日中4℃前後の気温です。なお、メープルシロップ収穫の季節の後に収集された樹液は、苦い後味がすることがあるので注意してください。小枝のつぼみが開き始めているかどうかで、メープルシロップのシーズンが終了したかどうかを確認できます。上記の点に気を付けた上で、タッピングの方法を学びましょう!
カエデの木をタッピングするには、下記の道具が必要となります:
- スピル(またはタップ)
- ハンマー
- ドリル
- バケツ
腰の高さの位置に、5〜8 cmの穴を、重力で樹液が流れるように少し上向きに空けてください。次に、スピルを挿入し、うまく穴にフィットさせてください。その後、バケツをスピルに取り付けられたフックに掛ければタッピングの準備完了です!1本の木をタップできる回数は、木の直径、状態、樹齢によって異なり、タップによって木の成長が妨げられない回数のみをタップするよう、規則が定めてあります。たとえば、直径約8インチのカエデの木の場合は、1回のみタップできます。ですが、それよりももっと大きな木は、カエデの収穫期に1回以上(追加の20cmごとに)、最大3回までタップできます。
収集

収集プロセスでは、バケツを数日間ぶら下げたままにします。しかし、もし暖かい日に数日間置く場合、樹液が悪くなる可能性があるので、毎日バケツを確認してください。次に、煮詰める準備ができるまで、樹液を冷蔵庫に保管します。樹液を沸騰させて得られるメープルシロップは非常に少なく、例えば40Lの樹液は沸騰させるとわずか1Lのメープルシロップにしかならないため、大量の樹液を収集する必要があります。
沸騰

さて、とうとうメープルシロップを作る時間です! 鍋を用意し、集めた樹液をすべてそこに入れ、約103.8℃になるまで沸騰させます。調理用の温度計を沸騰したシロップに入れ、温度が水の沸点(約103.8℃)を7度上回れば、準備完了です。より高品質なメープルシロップにするには、樹液を収集したその日に煮る必要があります。 樹液と樹液を採取している樹木の数によっては、樹液の収集に数日かかることがあるため、収集したその日の内に煮ることができない場合があると思いますが、より収集から煮るまでの時間が短い方が良いメープルシロップとなります。
濾過

次に、シロップを濾過して、品質、味、外観をより良くする必要があります。濾過はまだシロップが熱いうちに行う必要があります。冷たくなると、シロップが重くなり、濾過することができなくなります。 たくさんの布フィルターを使用して濾過してください。大量のシロップをより効果的に濾過するには、フィルターを定期的に取り替える必要があります。布製フィルターは複数回使用できますが、使用するときは丁寧に扱う必要があります。また、フィルターは石鹸や洗剤を使用せず、お湯で洗い流すようにしてください。残留物によってメープルシロップの風味が変わる可能性があります。 さらに、メープルシロップの品質を高めかつフィルターを長持ちさせるために、プレフィルターすることをお勧めします。
瓶詰

仕上げに瓶詰めです!清潔で熱いシロップ(少なくとも82℃)を入れても問題のないガラス容器を用意し、その中にメープルシロップを長し入れ、すぐに蓋をしてください。
以上がカナダの代表的なアイテム、メープルシロップの作り方でした! ボナペティ(Bon Appétit!)!