新型コロナウイルスの影響でIELTSやTOEFL受験ができない生徒が多くいたため、多くのカレッジやユニバーシティではDuolingo(デュオリンゴ)テストを入学時の英語条件として受け入れるようになってきています。Duolingoテストがどのようなものかということに関しては前回の記事をご覧ください。今回の記事では、実際に受験してみた感想やどんなテスト対策をするべきかなどについて、時系列でお話ししたいと思います。
受験前
まず、Duolingoのウェブサイトで、登録する必要があります。名前やメールアドレス、年齢などを入力します。
そして、テストを購入します。49アメリカドルです(2021年4月29日現在日本円で5300円ほど)。
時間や場所が指定されていないので、いつでもどこでも受験することができます。
受験日
受験日に必要なものがいくつかあります。
- 写真付きのID(パスポートなど)
- 静かな部屋
- カメラとマイクがあるパソコン
- Duolingoのアプリをダウンロードすること(試験がアプリ上にあるので)
また、試験を行う上での注意事項がいくつかあります。
- ペンや紙を使ってメモをするのは禁止されています。
- 画面から目をそらしてはいけません。
- ヘッドホンやイヤホンなどの使用も禁止です。
これらを行うと、カンニングとみなされ、試験結果がでません。
試験時間
試験は45分と、10分間のインタビューです。インタビューは成績には含まれませんが、学校に送られるので、真剣に行う必要があります。試験には4つの部分があります。リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングです。すべての問題はランダムに表示されます。そのため、どのような問題が次に来るかは予想できません。
全ての問題には上部にタイマーがセットされています。30秒のタイマーの場合もあれば、2分半のタイマーの場合もあります。タイマーの時間が無くなる前に、その問題を解き終わらなければいけません。時間内に解き終わらなければ、次の問題に飛ばされます。そのため、時間も配慮しながら問題を解かなければいけません。
試験後の感想:試験内容について
さて、ここからは試験内容のお話をします。
【リーディング】
リーディングには2種類の問題がありました。
- 文章の空欄に単語を埋める問題:短い文章が書かれており、その中の空欄に必要な単語を埋める問題です。何単語入れればよいかのヒントは書かれています。問題の中にはヒントとして、最初の1-2文字が埋められているものもあります。前置詞の問題が多くありました。用語を埋めるだけのシンプルな問題もありました。
2.実際にある英単語を選ぶ問題:表示される単語の中に、実際にある英単語と実在しない文字列が含まれています。実在する英単語をクリックし、実在しないと思ったら飛ばします。わからない場合は、クリックしないようにしましょう。点数が引かれてしまいます。
【リスニング】
リスニングにも2種類の問題がありました。
1.聞こえた文章を打ち込む問題:最初は自動的に文章が読み上げられます。その後、2回聞き直すことができます。
- 実際にある英単語を選ぶ問題:多くの単語があげられます。単語をクリックし、実際にある単語かどうかを確かめてください。実際にあると思ったらクリックし、ないと思ったら飛ばしてください(リーディングと似ている)。
【スピーキング】
スピーキングには3種類の問題があります。
- 書かれている文章を読み上げて録音する問題
- 絵を見て、その英単語を読み上げる問題:動物や植物、ものなどの絵が表示されるので、その英単語を読み上げる必要があります
- 与えられた質問に答える問題:トピックが与えられ、さらにそれに対する質問がいくつか聞かれます。例えば、What is the most recent movie that you have seen? (一番最近見た映画は何ですか?)などの質問がトピックとして与えられます。さらに細かい質問として、 Did you like it?(その映画は気に入りましたか?)Who is your favourite character?(好きな登場人物は誰ですか?)Will you recommend this to others?(他の人におススメしますか?)などが聞かれたりします。解答の準備をする時間は20秒間で、解答をする時間は1分半あります。
【ライティング】
ライティングも2種類の問題があります。
- 写真が表すものを1文以上で書き表す問題
- 質問に最低50単語で答える問題:2つ与えられているトピックから1つ選ぶことができます。そしてその質問に、最低50単語で答える必要があります。
【インタビュー】
合計10分であり、2つの問題があります。
- スピーキング:与えられた中から1つトピックを選び3分間話します。質問は、日常会話レベルの質問です。例えば、「Tell us about the most recent time that you were abroad. (最近の海外経験について教えてください)」のような質問です。
- ライティング:与えられた2つのトピックから1つ選び、50~100単語の文章を書きます。
これですべての試験が終了です(‘ω’)ノ
試験結果
48時間以内に受験結果がメールで届きます。結果に満足な場合は、そのままその成績を学校に直接送ることができます。
受験した感想:私が思うDuolingoの利点
Duolingo には多くの利点があると思います。
- 試験時間が短い:1時間以内にすべての試験が終わるので、集中力が短い人にもおススメです。
- 受験料があまり高くない:49アメリカドルで受験できるため、お手頃です。IELTS1回の受験にかかる費用でDuolingoテストを4回ほど受験することができます。試験結果に満足できない場合は、満足できるまで何回も挑戦しても、IELTSほどの費用は掛かりません。
- 時間や場所が自由:人によっては夜に受験したい人がいるかもしれません。部屋さえあればいつでもどこでもできるのは非常に便利です。
- スペルチェックの機能がある:スペルを間違えている場合は、赤線でその旨を知らせてくれます。スペルがあまり得意でない人には非常に良い機能です。
難易度
人によりますが、多くの質問は日常生活で使う内容です。専門用語は少ないです。そのため、他の試験と比較すると難易度は少し易しめかもしれません。
勉強方法
勉強方法に関しては、いくつかのコツをお伝えしたいと思います。
- 難易度の高い単語を覚える:ライティングの部分では、最大50単語しか書けません。短い中で、英語力が高いことを見せるには難しい単語を含んだ方がよいです。その方が、点数が上がるかもしれません。
- 文法を完璧にする:空欄を埋める問題の多くは文法であるため、文法の手を抜くことはできません。
- 練習テストを受ける:Duolingoのアプリ内に、練習テストがあります。よりたくさん練習することで、実際の試験に慣れることができます。
点数変換表
こちらの表は、Duolingoのウェブサイトより引用しています。入学の英語レベルの基準はそれぞれの学校によって異なるので、各学校にお問い合わせください。Duolingoの試験結果を受け入れている学校の例はこちらにあります。これらの情報は変更される可能性があります。受験前に、学校に確認をするようにしてくださいね。
こちらの情報は、個人の体験談であり、それぞれの生徒により試験の感想は異なると思います。あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。その他の詳細等はお問い合わせください。