カナダに留学した人たちが口そろえていうのが、「カナダ人は謝りすぎる」ということ。早く出勤しすぎたとき、混んでいる場所で少し押してしまったとき、レストランでウェイターにお願いをしたとき、エレベーターに先に乗ってしまったとき、誰かにご飯を作りすぎてしまったとき、そして自分自身に謝ってしまうこともあるそうです。カナダに初めて来た留学生にとっては不思議に思うかもしれませんが、常にいろいろな人に礼儀を尽くすというのは悪いことではないですよね。
カナダ人風に生きよう
毎分おきのように謝罪することは少しやりすぎかもしれませんが、周りのことを大切に思っていると感じられるかもしれません。自分のミスなどに謝らないのは冷たい人間だと思われてしまうことを考えると、少し謝りすぎるぐらいのほうが良いのかもしれません。カナダは多民族国家であり、様々な文化の人々を受け入れるには、このような暖かい文化や習慣が必要なのかもしれませんね。
例えばどんなことができる?(あくまでも一例)
- 道端で犬を散歩させている人にやさしく微笑む
- エレベーターや建物の中で、自分のすぐ後に出入りする人のためにドアを押さえる
- 高速道路を走行中、車を追い越してしまったときに謝る
- たくさん買い物をしてしまったときに、レジの袋詰め係の人に謝る
- 職場で誰かに助けを求めたとき、その人の仕事の流れを一時的に中断したことを丁重に謝る
- コーヒーのカップをゴミ箱に入れようとして入らなかったときに、ゴミ箱とカップに謝る(人もいるようです)
文化の違いを知ること
留学生や移民として、新たなカナディアンコミュニティの一員となる際に、カナダ人のように生活するのは良いことですが、決して謝罪をしなくてもよいこともたくさんあります。例えば、
- 自分の国の規範や習慣に従うこと
- 自分の好きな服装をすること
- 英語やフランス語が母国語でなくアクセントがあること
- 平等に扱われることを要求すること
- カナダの場所などを知らないこと
など自分自身や文化を大切にすることも必要です。
カナダ人だって人間なのだから
カナダ人は謝りすぎているように感じるかもしれませんが、カナダ人ももちろん人間です。時には怒ったり、イライラしたり、悩んだり、疲れたりすることもあります。意見の相違がある場合、自分が謝ったり、直球で伝えるのではなく、丁寧に意見の相違があることに関して伝えると、より相手を理解できるかもしれません。相手のトーンや言い方などを感じ取り、お互いを思いやって会話ができるとよいですね。