カナダを含む世界の多くの場所で、テクノロジーの進化による詐欺問題のストレスに悩まされています。カナダでは、2021年に前例のない3億8000万ドルの被害が発生したのを4割近く上回り、2022年には合計5億3000万ドルの被害報告がカナダ不正防止センターに寄せられています。なかでも、留学生に対する被害が懸念されています。詐欺師は、他のターゲットに比べ、ほとんどの留学生がカナダ留学という目的を達成するために何らかの行動を起こすことを知っています。このため、彼らは留学生を利用しやすいターゲットと見ているのです。
カナダでよくある詐欺の例とは?
移民コンサルタントのなりすまし
偽移民コンサルタントは、支払いと引き換えに、留学生に移民サービスを提供します。通常、詐欺師は無免許のコンサルタントであるため、被害者がお金を送ると詐欺師は被害者との連絡を絶ちます。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、特にカナダの法制度に慣れる前の移民の初期段階において、留学生の間でよく見られるものです。詐欺師は、メールやテキストメッセージを使って、被害者となりうる人から重要な個人情報を収集し、それを使って詐欺を働きます。
虚偽のジョブオファー
このような詐欺の例は、仕事を見つけようとする留学生の間でよく見られます。多くのカナダ移民制度において、カナダでの就労経験は、永住権取得を目指す学生にとって必須条件であるか、あるいは貴重な利点となります。
住宅詐欺
また、留学生が長期的な成功を収めるためには、手頃で快適な宿泊施設を見つけることが不可欠です。このため、留学生に住居を斡旋し、口座から数千ドルを引き出すという詐欺が多発しています。住宅詐欺は、FacebookやCraigslistなどのウェブサイトでよく見かけます。
カナダで詐欺にあわないために知っておくべきこと3点
1:入国管理局の担当者と雇用主が正式なものであることを確認すること
ネットで特定の会社名について調べる際、その会社のウェブサイトに連絡先が記載されていない場合は、注意が必要です。カナダの州または地域の法律協会、またはChambre des Notaires du Québecは、弁護士などの移民代理人のライセンスステータスに関する情報を提供しています。不安や疑問がある場合は必ず検索し、公式サイトや政府など信頼できるサイトから情報収集するようにしましょう。
2:迷惑メールや電話、ソーシャルメディア上のメッセージに気をつける
詐欺師の多くは、銀行や政府機関を装っていることが多いようです。詐欺と思われるメールやメッセージを受け取った場合は、決してURLをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしないでください。何かおかしいと感じたら、その企業や公的機関に電話をかけ、正規の担当者と話をしていることを確認しましょう。
3:甘い言葉にひっかかることを自覚する
保証、無料、キャッシュバックなど、一見期待できそうなものがあれば、慎重になるべきです。また、市場の平均がどの程度なのかも知っておきましょう。あまりにお得な場合は、疑ってかかったほうがよいでしょう。自分一人では決められない場合は、信頼できる人に相談しましょう。
引用: Protecting against immigration fraud as an international student in Canada, Royal Canadian Mounted Police
出典:CISM